2015新星　龍神丸特別純米生原酒720ml(酒ボックス代金込)

ようやくスタートに立った龍神丸シリーズ

まずは故八代目高垣淳一杜氏が亡くなられてからも、これまで蔵を支え続けて下さった熱き高垣ファンのみなさんに感謝申し上げます。
昨年は、故八代目高垣淳一杜氏が亡くなられて任世杜氏が誕生し、そして任世杜氏からはじまり、多くの高垣ファンの皆様の悲願でもあった「任世杜氏の龍神丸」が誕生いたしました。
存続の危機まで追い詰められようとしていた、ひとつの蔵元がようやく遠くに光が見えた歳になりました。さらに故八代目高垣淳一杜氏が亡くなる年に一度だけ試験醸造された喜楽里大吟醸も任世杜氏によって復活し、そのお酒は全国鑑評会において金賞も頂きました。この4年間の中で大勢の方々のご声援を頂いたり「任世杜氏が造るお酒ならば・・・」と口にして頂いたり、本当にご支援を頂いたことに感謝する年でもあり、皆様のご声援に答えたいという気持ちを形にできた年でもありました。けれどご声援を頂いたり、ご支援を頂いた皆様に恩返しができたとは何ひとつ思ってもいません。ようやく遠くに光が見えただけで、それに向かって1歩1歩、歩み続け本当に皆様に喜んで頂けるお酒を安定的に造っていくことだと思っております。

たしかに今は極みのお酒を造る杜氏という立場で見れば、色々な酒造関係者の皆様のアドバイスとご協力を頂いてます。 けれど造り酒屋の蔵元として考えるならば、大きな設備投資もし、色々な学びに対しても情熱と時間を費やし、営業活動などに対しても積極的に行動されています。

任世杜氏という醸造家ではなく、ひとつの蔵元として「今できることを精一杯やり、口にして頂ける皆様に喜んで頂きたい！」と頑張られています。完成形にはもう少し時間を頂くことにはなりますが、任世杜氏・・・本当に頑張っておりますのでご支援の程よろしくお願いいたします。 そんなお話をし店頭試飲で任世杜氏の初代龍神丸を口にされたお客様の中には、涙を流しながら口にされるお客様もいらっしゃいました。実はそのようなことが結構当店だけではなく、飲食店様の中でもあったとお聞きしています。 任世杜氏の情熱と時間の使い方と行動の結果は、お酒の酒質に顕著に反映し舌を通して感じて頂けるはずです。一期目から口にされている方なら、その進化の程は、きっと驚かれるはずです。
世の中に出まわっている多くのお酒は完成形のお酒です。 ある意味進化する過程をまざまざと感じるような銘柄は早々ありません。今後とも温かい目で見守って頂き進化していく任世杜氏、高垣酒造を応援して頂ければと思います。

新星龍神丸特別純米吟醸生原酒

2015年も昨年に引き続き新たなる挑戦(試験醸造)をいたしました。 山田錦で醸した精米50%となる特別純米酒です。表示の造りは、特別純米となっていますが中身はれっきとした純米吟醸となります。

もちろんスペックも酒質も龍神丸純米吟醸に引けをとることのない正真正銘の任世杜氏がこれまでの腕試しとして造られたお酒(試験醸造)となります。試験醸造のため来期の発売は全く未定。さらに今期龍神丸のなかで最少+来期発売未定+ハイスペックということで高垣酒造の皆様には高い評価を頂くこととなるでしょう。

このお酒を飲まれたら、きっと驚かれるはずです！

そう、すべての面においてそんなに独り立ちも遠くないと・・・・・・・感じて頂けるでしょう。

香りも豊かで旨味もしっかりとあり、もしかしたら現在の龍神丸純米吟醸より、こちらの方が好みという方もきっといらっしゃるはずです。来年は造るか、どうか全く決まっていない少量醸造品となりますので、是非、一度、任世杜氏の力を感じとってください。
こちらの新星龍神丸純米吟醸を、どうしても早飲みをしたいということであれば、一度塩を指先につけてか、グラスの縁にソルティードックのように塩をつけたり、あとは酢ものなどとあわせて頂ければ十二分に堪能して頂けるものと思います。

また26BYについて吟醸仕込みしたお酒全体的にいえることなのですが、麹室の改築、麹蓋、その他醸造に関する木製の道具を新調したことで、新酒時に特に木香(木の香)が感じることがございます。 木香(木の香)の影響やまた２６年度収穫の米の特質上溶けやすいということからの影響で「苦味、渋み」を後口に感じることもございます。そのような場合は、低温でじっくり熟成させる&塩や酢ものなどでお楽しみ頂く、飲用温度に気を配って頂くと早飲みであったとしても本来の龍神丸のスペックを感じて頂けるものと思います。