ひと銘柄勝負で暖簾を守り続ける蔵元の信念と情熱が宿るTheSAKE
三重 新良酒造 夢窓特別純米原酒1800ml
この蔵元の魅力に初めて心を奪われたのは、遥か5年以上前。信頼ある酒愛好家から「松阪にある意味スゴイ酒蔵がある」と教えられ、情報を探し求めてもなかなか見つからない幻の存在に心惹かれました。さらに月日が経ち違うお客さんからも「みゆきやさんなら、きっとあのお蔵さんの魅力が理解できると思うから一度訪れてみたらと、、、」といわれて半年以上が経ってしまいました。しかし気にはなるものの氣が熟さない自分がいました。
スタッフから「どこかの蔵見学に行きたい」という要望があがったので、では今一番気になる蔵に行くことに決定! そして蔵に連絡を、、、すでにお客さんから話はいっており当店を存じあげていただいており話がスムーズに行われ後日蔵にお邪魔いたしました。
ついに運命の瞬間、蔵のお部屋に案内され、目に飛び込んできたのは輝くIWCメダル。古酒部門での輝かしい受賞歴が、この蔵元が紡ぐ伝統の重みを物語っています。
ろいろな熟成酒を試飲した中で「熟成酒のタンクに沈殿する茶褐色の滓100%酒」 その滓酒は1800mlに詰められており、それを観たとき「こんなお酒みたこともない!!」
旨味、甘味、苦渋、酸味が織りなす複雑なハーモニー、さらには、飲む者の心と舌に忘れがたい衝撃を与え、記憶に残る味わいに感動と新たなる日本酒の世界の扉が開いた瞬間でした。
そしてもうひとつのインパクトは、蔵元が思う「日本酒の世界観」。そのお話をお聞きするだけで「この人がつくりだす日本酒をみなさんに紹介したい」「味わいは後からでいい!!」気持ちに駆られました。そんな気持ちになりながらも、タイミングを逃し逃しで3年は過ぎてしまったでしょうか。あなたもぜひ体験していただきたいのです。
【ようやく届いた「あの蔵元が造られた酒」】
試飲してみました
とくだん香りもありません。口に含むと原酒らしい米の旨味をしっかりと感じられ、中盤からは押しの強い原酒ならではの推しの強いキレへと進んでいき後半は純米らしく酸も重なり合いフェードアウト。同じ原酒でも火入れならではの、口当たりのやさしさ、酸のやさしさはおだやかな傾向に傾いていますね。
このお酒のメインのステージは、特別なコース料理と共にというより、奥様が作られた日常の夕食のひととき、何も考えずに気軽に愉しんでいただけるお酒です。ただ料理や酔いのレベル、あなたの嗜好性にあわして、加水をしたり、飲用温度、グラスの形などを変えられていくと、もっと美味しいステージをあげることはできます。
まさしく傍流に追いやられているお酒を本流に導き入れるお手伝いをしたいお酒なのです。
この蔵元が紡ぐ信念と情熱と技が一滴ごとに宿る『夢窓特別純米』。その奥深い味わいや独特の表現、そして歴史と革新が交差する世界観は、まさに一度は口にして確かめる価値があります。たとえば、どのシーンでどの飲み方が最も自分の心に響くのか、味わいの比較やおすすめの楽しみ方といった点にも興味を持っていただけるのではないでしょうか。ぜひ、新たな発見と感動を求めて、あなた自身の「酒体験」を膨らませてみませんか。
【おことわり】
一時的に品切れの場合、一人蔵の為お取り寄せとなるためお時間をいただく場合がございます。(7日~20日前後)