諏訪酒造は、昭和50年代に世に「大吟醸」という造りさえほとんど知られていない中で「鵬」を発売してその名を地酒ファンに轟かした蔵元でもあります。 以外に知られていないエピソードとして、JALファーストクラスで世界のVIPの皆さんをもてなすお酒として5年連続で選ばれし蔵元でもあり、また、劇画・TVドラマで一躍人気になった夏子の酒の最後のクライマックスを締めくくる蔵元であったり、ここ最近では、外国人杜氏の劇画が『蔵人クロード』におけるモデル蔵元であったりと話題になっている蔵元でもあります。 なぜ? そのように話題になるのか。 そこには、日本酒の真髄ともいえるお酒の形が存在しているからです。 お酒には大きく分けて“お酒だけを楽しむタイプ(香り芳醇系)”と“料理や肴をつまみながら共に味わいと時間を楽しむタイプ(食中酒)”とがあり、さらに“冷でさえるお酒”もあれば“常温、燗でさえるお酒”もある。 どんなお酒にも、長所と短所があり、また短所といわれるところも活かし方では長所ともなる。お酒だけを口にした時のインパクトは確かに“お酒だけを楽しむタイプ(香り芳醇系)”の方がお酒自身から自己主張をするため、どうしても印象に残ってしまう。 そして“料理や肴をつまみながら共に楽しむタイプ(食中酒)”は、お酒自身にインパクトがないだけではなく“個性”を感じることだってある。ゆえに“ひと工夫”をしないといけないため“経験”や“味覚に対しての知識”が必要になったりもする。個性のあるお酒ほど多くのものさしと引出しが必要となります。 現代の多彩なアルコール飲料もいたりつくせりで“冷たく飲む”“ダイレクトに味わえる(工夫が要らない)”そんな飲み方が当たり前になってしまっているため“工夫することが面倒”“工夫する楽しさ”が失われているともいえる時代になったとも言える。 諏訪酒造の造りに関して言えば「料理を邪魔せずひきたてながらも、1歩引いた中で自然体の自己主張を感じるお酒」として位置づけています。 名脇役こそ名主人公という自負をもつ蔵元らしく、飲み飽きせず、香りもうま味も切れもやさしく感じる風格あるお酒です。 ご案内の満天星純米吟醸は、2年以上の熟成を経て通年で発売されている満天星純米吟醸ではなく、年の厳寒の頃しぼられ、まだ半年余りしか熟成されていないお酒です。 たしかに本来の満天星純米吟醸とは違いコクと口当たりのやわらかさは匹敵するものではなくとも、反対にフレッシュ感とスッキリとした喉越しは若さの賜物として、この時期だけ発売される満天星純米吟醸としてお楽しみ頂けます。 そして、この後は2年間以上の眠りつき満天星純米吟醸として発売されていきます。 特別、急いで飲まれるよりもじっくりと時間をかけてのまれるのもひとつです。 しっかりとした造りゆえに、腰折れのしない酒質ですので多彩な料理と共に豊かな時間をお過ごしください。 味わいを少しでも感じて頂くために、ほんのり冷たく~人肌、ぬる燗でお楽しみください。 ≪22BY酒質データー≫ 度数15~16 日本酒度+8 酸度1.5 酒米:山田錦・玉栄 精米歩合50% 酵母9号 |
