龍神丸について

「個性が愛しいお酒に」。2021龍神丸を愉しもう!

「個性が愛しいお酒に」。2021年度龍神丸を愉しもう!

愛しいお酒龍神丸

アルコール臭満開?の龍神丸が「愛しいお酒」に生まれ変わったお話です。


地酒みゆきや店主 的場照幸様
高野街道筋早月渓谷天然湧水空海水仕込龍神丸純米吟醸瓶囲い生原酒(2020.3月製造)。
五ヶ月かけて開栓から育てつつ、味を楽しみつつ、ようやく今夜最後の一滴をいただきました。開栓は十一月半ば、アルコール臭満開だったものが、空気に触れあうごとに柔らかさを身に纏い、熟成の期を重ねました。毎回少しずつ少しずつ味の変化を夫婦で楽しむことができました。
その間三重の酒だけではなく、東北や北陸の酒とも比べながらでしたが、それにも負けない旨味の個性が愛しいお酒となりました。
突然の訪問にも、かかわらず、買わせていただいたことに感謝いたします。 コロナ禍、外出もなかなかできない中、新宮で出会えたこと「熊野感煌」です。新宮に行く機会があれば、またおじゃまします。

(※ご本人様のご承諾を得て引用させていただいております)


ご購入いただいた『龍神丸』について「どこまで愉しむか」「どんな可能性を秘めたお酒なのか」を紐解いていただいたお話です。すでに一度『龍神丸』を口にされたお客様。上のお手紙にあるような「愛しい龍神丸」を体感されたことはおありでしょうか。
お手紙は、初めてご来店いただいたお客様から。「龍神丸を買いたい」とご来店いただきましたが、「当店では×××という形であればお買い上げいただけます」と申し上げたところ、そのお客様が当店の提案に歩み寄っていただき、『龍神丸』をお買い上げいただきました。


【『龍神丸』というお酒がすてきなご縁をくれました。】
もし・・・・簡単かつ乱暴に、お客様だけのご要望に応える形で『龍神丸』をお渡ししてしまっていたら、この縁もなかったかもしれません。ご自宅で早々に口にしてしまったら…「愛しいお酒」になり得たのでしょうか。
【『龍神丸』を、もっと煌めくお酒に】
江戸時代から続く酒蔵「高垣酒造」(和歌山・有田川町)の杜氏・高垣任世さんはテレビに出演した際こうお話しされました。「杜氏として10年。しかし、8代目杜氏の故・淳一さんのようなお酒がなかなか造れなくて…」
しかしある時、「任世さんは任世さんらしいお酒を造ればいいのでは」との声をもらい、以降は肩の荷が降りたような気持ちになったということです。
【もっと愛しいお酒に…そのためにつなぐバトン】
任世さんらしい酒造りに込めた想いのバトン。そのバトンをどうやって飲み手の皆さんや飲食店の経営者さんにつなぐのか。 「地酒みゆきや」では、「さらに磨き、さらに煌めく『龍神丸』」にすることが、私たち特約店の使命だと考えています。
お酒の味わいや素敵な出来事を引き起こすために、どんなバトンの渡し方をするかというのも重要な志事と位置付けています。
【お酒と音楽】
私は、酒屋は音楽でいう編曲者、ディレクターと同じだと思っています。 作曲家や作詞家が創った原曲をどのようにアレンジするか。それによって曲のイメージは異なり、心に残る「デキゴト」は変化します。蔵元さんからお預かりした大事なお酒。「みゆきや」は飲み手の方や飲食店さまに、「単に一遍通りにバトンをつなぐ」ような行為はしたくないと考えています。
愛娘を嫁に出すように「幸せになってほしい」と願います。 初めてのご縁となるお客様ならなおさらのこと。しっかりと説明をさせていただき、お酒も飲み手も幸せになるようにと思いを込めてお渡ししたい。そんな気持ちをご理解いただければ幸いです。
生まれは高垣酒造。任世杜氏の子どもたち。しかし、育ての親はそれぞれ違います。親が変われば味わいも変わるはず。そして、最後に飲み手の皆さまに感じていただける「デキゴト」の大きさや形も違うはずです。
「龍神丸」というお酒の向こう側には、いろいろな育ての親がいらっしゃいます。機会があればぜひ、「みゆきや」が育てた龍神丸、また、他のお店が育てた「龍神丸」も口にしていただければ、お酒を楽しむ上での新しい発見が広がるのではないでしょうか。またこれらの体験を通じて、みゆきやらしい「美味しさの演出」「魅力の伝え方」「それぞれのお酒が持つ個性を活かすアプローチ」「まだ芽吹いていない残された魅力」にご評価をいただいています。

【最後の育ての親はあなたです】
冒頭のお客さまに対して、「せめて正月前まで熟成させてください」とお伝えしながらも、実は搾りから8カ月後でも開栓時には「アルコール臭満開」だったそうです。私は「開栓後も縦飲みせず、しっかり間隔を開けて口にしてください」とお伝えしました。
お客さまはそれをおせっかいだと思わず、その包容力と懐の深さを持って私とお酒に応えてくださいました。そしてわざわざ素敵なお手紙まで送っていただきました。酒屋冥利に尽きるお仕事をさせていただいたことに感謝の念が絶えません。
また、後日お電話で少しだけお話をさせていただいた中で、そのお客さまは「他のお酒は日々減ってしまうけど、龍神丸はゆっくりチビチビと愉しんでみたよ」。また、最初はアルコール臭が強くて不安もあったけど、口にするごとにアルコール臭も穏やかになり、旨味も現れ、さらには最後の1滴を飲み干した時には「愛しいお酒」になったとも…。
飲み手の皆さん、飲食店の皆さんに育てていただかないといけないお酒はまだまだたくさんあります。どんなお酒も「煌めく資質」を持った、ダイヤの原石であることに間違いはありません。ぜひ、あなたの方法で愛情たっぷりに育て上げ「愛しいお酒」にしてあげてください。

多くの方に「愛しいお酒」を末永い愛をもって愉しんでいただけることを、「地酒みゆきや」では切に願っています。

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