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メルマガ2015.12.00


地酒みゆきや店長的場です。

長年続いた焼酎ブームも下火になり、日本酒に向かっての追い風が吹き始めました。(たしかにウイスキーブームもすごいですが・・・・。)

これはこれで私はあたりまえのお話ではないかと感じています。
それは、こんなに蔵元さんからはじまり業界自体もできる限り互いの壁を低くして協力し合って色々と努力しているのだから・・。

さて来る来年に、少しアンテナを張っているとみなさんも感じることがあるでしょうということをひとつのお店の話を交えてお話したいと思います。

2015夏、東京都内の日本酒の聖地店といっても過言でない完全会員制のお店が閉店いたしました。関東圏では、トップレベルの日本酒ファン、いや蔵元さんや地酒専門店さんに対しても影響力のあるお店でした。

経営状態が悪くて閉店するのではなく、違うことをはじめるということまでは、お取引のお蔵さんから口伝えで聞いておりました。

そして、この秋に注文の電話が・・・・・・??。
「お店閉店したのでは・・・・??」

実は、Aは閉店しました。
今度、同じ場所でBというお店を開店しましたとの事。
「それってどういうことですか?」

「関東圏では、現在、香りが強く芳醇なタイプのお酒が王道を歩いています。」
「日本酒の醍醐味というのは、それだけではなく、やはり食中酒という形の醍醐味もあり、
さらに生酒(生原酒)でないと駄目のような神話が生まれ信者まで生まれています。火入れならではの美味しさも良さもあり、食中酒としての価値も大いに存在しています。」

「これでは、せっかく吹いている日本酒ブームも一過性に終わり、いつか衰退することの
懸念もぬぐいきれません。もっと、違う観点で日本酒の素晴らしさを伝えていく」とのこと。
その想いを形と行動に移されたということでした。

さすがです。共感いたします。

≪まさしくその通りだと当店も感じています。≫
そのことを聞いてテンションあがっちゃいましたね。
そして、実際にご注文いただいたのは、艶やかさもない食中酒が中心であり、できる限りの火入れをご希望されました。

ここでひとつの問題の答えが紐付けられました。
日本酒ファンには影響力のあるお店です。きっと、近いうちに流れは変わってくるはずです。

メルマガ会員様については、あと2~3年以内に日本酒の流れは、偏りがなくなり、より嗜好の分散化と銘柄の一極性がなくなってくることがはじまったことを顕著に感じて頂けるはずです。

実際によーく観察してみて下さい。
これまで香りがあり米の旨みが芳醇なタイプのお酒が蔵の顔とされている蔵元でも、昨年、発売されている銘柄の酒質をみると

“なぜ?これまでと違うスッキリとしたお酒が発売されたのだろうか”
“なぜ?これまでと違う酸味を伴うお酒が発売されたのだろうか”
“なぜ?これまでと違うタイプの超辛口のお酒が発売されたのだろうか”
なんて感じるはずです。

その現れのひとつとして、
多くの蔵元が“超辛口”を発売し、すごい勢いで指示され伸びています。
次に伸びているのが、酸の高いお酒です。
そして、火入れや熟成酒や燗酒についても着実に伸びを感じています。

上記の3つに共通していえるのは、

“何気なく考えずに食事も美味しく共に楽しめる”ということです。

たしかにまだまだ香り芳醇系は、日本酒にご縁を頂いて間もない方に特に人気があります。けれど、店頭試飲でお客様に試飲を通じてお伝えしていることがあります。知って損はないですから・・・・と

1、香り芳醇系を口にして頂きます。
もちろん“香りも素敵で美味しいお酒ですね”といって頂けます。
そして、
そのお酒とゴマ油やウニや味噌(時には醤油)と共に味わって頂きます。
お客様は“あれっ?お酒だけ飲んだ時の方が美味しかった”といいます。

さらに今度は塩やお酢をなめてから、口にして頂きます。
“これは美味しくなった”といいます。

お客様に伝えたかったのは、
“香り芳醇系タイプは、先に口にする味わいによって美味しさが半減することも、しばしばとあるということです。”
“だからこそ、香り芳醇系タイプを飲まれるときは、先に口にする料理を考えてほしい”ということです。

さらに今度は、しっかりとした味わいの純米酒・・特に酸の利いたお酒でゴマ油やウニや味噌と共に味わって頂きます。
“あれっ?美味しいや・・・先のお酒と同じように不味くなるのかと思ったら違ったよ!!”

さらにというお客様には、先ほどのしっかりとした味わいの純米酒・・特に酸の利いたお酒をぬる燗でゴマ油やウニや味噌と共に味わって頂きます。
“あれっ?冷してと違って後口がサッパリとなったよ!さらにウニや味噌だと旨みが口の中に広がりダイナミックな味わいとして感じたわりには、後口に残らない!”

肉なら赤ワイン、魚なら白ワインっていわれているように、日本酒にもちゃんと相性がひとつひとつの銘柄で存在しています。

日本酒といえども万能ではなく、それぞれのお酒に、そのお酒の“落としどころ”が存在しているということです。

だから日本酒を飲まれるときは、場面によって肉を食べるなら赤ワイン、魚を食べるなら白ワインのように
“お酒の乗り換え”も大切であり、飲まれるお酒の“活かしどころ”“落としどころ”を理解してから楽しんでほしいとお伝えしています。

実は店頭では、日々色々なお客様に、わざと不味いと感じるお酒を使って“体感”というものをして頂き“こうやって飲むと美味しい”という発見をして頂いています。

そのひとつの実感がきっかけとなり幅広く色々なタイプのお酒を、場面に応じて楽しまれるようになられています。遠くのみなさんに対しては、中々、そのようなことができなのが悔しい限りです。
  
お伝えしたいことは、まだまだいっぱいあり、ほんのさわり程度となっておりますが、さらに・・・・というお話をしていると元旦を迎えるほどになってしまいますので、日々のご注文でお送りしているパンフレットを時間のある時にでも一読して、実際にやって頂き体感して頂き新しい発見をしてほしいと思います。

そして、こんなことを聞いてみたいということであれば、注文時に通信欄に“こんなことが知りたい”とお書きください。その事柄に関するパンフレットをお入れさせて頂きます。

是非“少しずつでも体感してください。きっと、これまで以上に日本酒の美味しさと奥深さを知って頂けるはずです。そのことが少しずつでも理解されるようになって来れば、ビールや焼酎やワインやリキュールに対しての“活かしどころ”や“落としどころ”がもっと簡単に見つけられるはずです。今よりもっと味覚感覚や料理も上手になっていくはずです。”

さらに“どうしても不味く感じて飲めないから美味しい飲み方教えてほしい”ということであれば、お電話ください。

もちろん、当店でお買い上げ頂いたものでなくても結構です。私なりにアドバイスさせて頂きます。いまさら聞きづらいという方もいらっしゃるかもしれませんがお気軽にどうぞ!
(この質問に対しては、電話対応のみとさせて頂きます。文字では伝わりづらいこともありますので・・・。)

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